「史蹟名勝天然記念物保存法」が公布制定されたのは1919年(大正8年)であるが、これを受けて
「福井県史蹟名勝天然記念物調査委員会」が置かれ、史蹟八勝が選定された。
この八勝とは
坂井郡吉崎「蓮如上人巡錫ノ趾」
坂井郡丸岡「丸岡城趾」
大野郡平泉寺「平泉寺三千坊趾」
吉田郡志比村「永平寺」
吉田郡西藤島村「灯明寺畷新田義貞戦没地」
足羽郡一乗谷「一乗谷城趾」
敦賀郡敦賀「官弊大社気比神宮」
敦賀郡敦賀「金ヶ崎城趾」
である。
いまいち選定基準が不明であるが、この関係で、数は多くないが一乗谷も絵葉書として残され、大正期〜昭和初期の様子がわかる貴重な資料となっている。
なお、西山光照寺跡や南陽寺跡は「史蹟八勝」からは外れたが、同時に選定された史蹟&名勝に選定され、福井県発行の絵葉書「史蹟八勝」に同梱されている。 今回は、
これら3点を紹介する。 |