越前若狭歴史回廊

 

 

史蹟八勝・戦前の一乗谷風景・その1

 「史蹟名勝天然記念物保存法」が公布制定されたのは1919年(大正8年)であるが、これを受けて 「福井県史蹟名勝天然記念物調査委員会」が置かれ、史蹟八勝が選定された。
この八勝とは

坂井郡吉崎「蓮如上人巡錫ノ趾」
坂井郡丸岡「丸岡城趾」
大野郡平泉寺「平泉寺三千坊趾」
吉田郡志比村「永平寺」
吉田郡西藤島村「灯明寺畷新田義貞戦没地」
足羽郡一乗谷「一乗谷城趾」
敦賀郡敦賀「官弊大社気比神宮」
敦賀郡敦賀「金ヶ崎城趾」

である。

 いまいち選定基準が不明であるが、この関係で、数は多くないが一乗谷も絵葉書として残され、大正期〜昭和初期の様子がわかる貴重な資料となっている。
  なお、西山光照寺跡や南陽寺跡は「史蹟八勝」からは外れたが、同時に選定された史蹟&名勝に選定され、福井県発行の絵葉書「史蹟八勝」に同梱されている。

 今回は、 これら3点を紹介する。

 

 一乗山城の遠景と遺跡の唐門である。

 朝倉氏滅亡後、館跡には朝倉氏の菩提寺心月寺が置かれたが、慶長六年に北ノ庄に移り、寺と墓は心月寺の末寺「松雲院」として残されることとなった。

 当時は松雲院の門として利用されていた
 

 

▼戦前の西山光照寺跡風景 ▼戦前の南陽寺庭園跡風景


戦前の一乗谷風景その2では集落の様子や朝倉館、城戸の様子を紹介する

*画像の無断転載はお断りします

 

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