本丸があるのは四一六mぐらいのところで、通常の山城と違って本丸があって、そこから東南の頂上に向かって尾根伝いに「一の丸」(標高四四三m)、「二の丸」(同四六三m)、「三の丸」(同四七三m)と続く。
本丸を通りぬけてさらに進むと、ファミリー向けと言われる「阿波賀コース」の3)コースとの合流地点がある。ここでヘアピンカーブして一・二・三の郭へ尾根道を歩く。総延長は約500mに及び、
各郭がそれぞれ堀切によって区切られた連郭式城郭となっている。
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「一の丸」には空堀があり、「二の丸」には大きな堀切が見られる。「三の丸」は最も高く、堀切と多数の竪堀で守られている。一番奥まったところが山頂四三七mである。
三の丸の地点に案内標識があり「千畳敷に戻る」との案内で引き返してしまうと、頂上には到達できないので、注意しなければならない。
このほか竪堀や伏兵地と伝えられる窪地も随所にあるが、それぞれの郭自体は小規模で、いづれも遺構らしきものは何もなく雑木林となっている。また、展望もきかない。
観光の一環としてはおすすめできない。あくまで城山ハイキングと考えて欲しい。
頂上に達した後は下山となるが、一旦本丸(千畳敷)に戻り、2)のコースを選択するため、不動清水まで登りの時と同じ道を下る。さらに少し歩くと2)と3)のコースの合流地点
(分岐地点)となるので、ここで「馬出」コースを選択して右に折れる。後は、登りと違って、岩場は殆どなく、落ち葉が積み重なった道を下ることになる。
道は一見やさしい感じで、所要時間40分とされている。中高年者の場合は、膝への負担を考え、ゆっくりと時間をかけて降りるのが良いのではないだろうか。
私は丁度1時間かけて降りている。
途中には、摩崖仏(崖にある石や岩に仏像を彫ったもの)があるが、風化が激しく判然としない。
ここを過ぎると、くねくねした道は少なくなり、やがて階段状の屋敷群の跡が見え出し、「馬出登山道」の口にあたる八幡神社に出る。
このあたり馬出地区は朝倉氏の重臣達の屋敷のあったところで、朝倉景鏡館をはじめ、朝倉権頭、朝倉兵庫助など同名衆の屋敷が並んでいた。
さらに通りへ出ると、一乗谷史跡公園センターに出る。無料休憩所もあるので、充分に休憩できる。
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