高善寺・柳の滝(周辺観光3)小次郎の生家伝承


 車で朝倉氏遺跡に来られた人のために、少し離れますが、今立にあるもう一つの佐々木小次郎伝説、高善寺と柳の滝に回って見ましょう。
 一乗滝から降りてきて最初の角を左折して、金谷トンネルを越えると漆器で有名な鯖江市の河和田に出ることができます。そこからさらに高雄山トンネルを抜けて今立町に入り、水間川沿いに南進すると北坂下にでます。ここが、小次郎の生家といわれる高善寺の場所です。

 高善寺は佐々木一族(宇喜田源氏)・佐々木四郎高綱の末裔と伝えられており、第17代住職宗善の六男小六が小次郎とされてい ます。過去帳には「六男、武門に入る、小太夫と称す」と記され、佐々木小次郎を名乗ったと伝わっているそうです。

 宮本武蔵の伝記ともいうべき「二天記」では、佐々木小次郎は、「越前宇坂の庄、浄教寺村の産也」と されていますが、道場と生家を混乱している可能性も指摘されており、荒唐無稽とは言い切れないところです。
 小次郎の師、富田勢源の道場のある浄教寺村まで、昔の人であれば、歩いて通うことは可能であったと考えられます。

▼公園内からみた高善寺 ▼公園内に設置された小次郎像

 現在、寺の前には小次郎公園が整備されており、小次郎像も設置されています。また、車で数分の距離にある水間川上流の柳の滝は、「燕返し」の修行場であったとされてい ます。滝に向かう道は途中から山道になりますが、長い距離ではありません。滝の麓には数台分の駐車場が用意されており、軽自動車か小型の車であれば道幅もそれほど気にしなくて到達でき ます。

▼柳の滝 ▼滝登り口

伝承を楽しむ環境は整っており、足を延ばしても損はしないと思います。

地図はここです
 

   

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